お盆の帰省時期にガソリン価格が上がり、家計を直撃している。経済産業省資源エネルギー庁が14日発表した12日時点のレギュラーガソリン愛媛県内平均小売価格は、1リットル当たり前週(5日)比1円30銭高の159円90銭で5週続けて上昇し、全国一の上げ幅。2008年10月以来の160円突破が目前に迫る。スタンドは買い控えを懸念し、レンタカーでも低燃費車を選ぶ傾向が強まっている。 「出費が気になり、近場なら自転車を使うなど車で無駄に走らないようにしている」と話す松山市の60代公務員男性。給油回数を従来の月4回から月3回に減らしたという。 ガソリンスタンドも価格転嫁に苦慮する。県石油商業組合の山内章正理事長によると、円安とエジプト情勢を背景に、元売りからのレギュラーガソリン仕入れ価格は6月末から毎週値上がりし、7月末までに全国平均で1リットル当たり8円50銭上昇。しかし、小売りの競争が激しいため価格転嫁は難しく「元売りの系列店では(まだ上乗せが十分進んでおらず)採算面は厳しい」とする。
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