愛媛県産業技術研究所は7日、2012年度に行った研究成果の展示会を松山市久米窪田町のテクノプラザ愛媛で開き、繊維製品を染色する際の排水の脱色技術などを紹介した。 同研究所が取り組んだ17テーマのほか、えひめ産業振興財団が助成・補助した24テーマも展示。研究員や企業の担当者らが来場者に研究内容を説明した。 同研究所は「バイオマスを用いた染料吸着剤の開発」を発表。タオル製品の染色処理の排水は着色したまま河川に排出されており、着色の法規制はないが、見た目が悪いため開発に着手した。製紙スラッジの焼却灰から、染料を吸着する物質を合成。黄色の染料の場合、同物質1グラム当たり240ミリグラムの染料を吸着できたという。 展示会は11日に県紙産業技術センター(四国中央市)、20~21日に県繊維産業技術センター(今治市)でも開く。
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