東日本大震災被災地の現状を知る講演会が8日、愛媛県松山市文京町の愛媛大であった。震災後1年間西予市に避難し、宮城県気仙沼市に戻った垣下美紀さん(35)が、今も続く仮設住宅での生活や復旧が進まない現実を報告。「自分のためではなく大事な人のためという気持ちで災害に備えて」と風化防止を訴えた。 大震災や東京電力福島第1原発事故の影響で愛媛に避難してきた被災者らでつくるNPO法人「えひめ311」(松山市)の主催。 垣下さんは2012年3月末まで、夫の実家がある西予市に避難。現在は気仙沼市で、観光協会の臨時職員を務めている。
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