愛媛県は14日、停止中の四国電力伊方原発1号機(伊方町)の原子炉補助建屋で13日、核燃料を取り換える際に使う水の配管の弁から放射能を含む水が漏れたと発表した。外部への放射能の影響はないという。 放射線管理区域内のトラブルのため、県はB区分異常(48時間以内公表)と判断した。 県と四電によると、13日午後3時35分ごろ、四電関連会社の作業員が原子炉補助建屋の床に水たまりを発見。配管から水を抜く弁の周辺でにじんでいるのを確認した。近くの弁も含め計4カ所を強く閉めるとにじみが止まったという。漏れた水は約40cc、放射能量は約28ベクレルで、国の報告対象となる370万ベクレルを大幅に下回っていた。 配管は燃料取り換え用水タンクに接続し、水から放射性物質や不純物を取り除く際に使用。最後に作業したのは2月中旬~3月中旬だった。水を止める弁のゴム部品が原因の可能性があるため、四電は周辺の弁も含めて調査する。
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