人権問題などを考えるNPO法人Do(山戸秀則理事長)主催の講演会が4日、愛媛県松山市三番町6丁目の市男女共同参画推進センター(コムズ)で開かれた。生活支援員の赤崎正和さん(25)=東京=が、大学卒業制作作品で知的障害・自閉症がある妹の千鶴さん(23)のドキュメンタリー映画「ちづる」を上映後に講演。障害者への理解を訴えた。 赤崎さんは身内が障害者だと話すと戸惑う周囲に疑問を感じ、2011年に制作。妹のこだわりや母との衝突など家族の1年を約1時間20分にまとめた。 制作中、教員に、自身が母と就職のことで口論する場面を「障害者の妹」を撮影するのだから不要だと主張したが「障害者を撮る」との考えは偏見だと指摘され「差別意識があった」と後悔。「一人の人間として妹と向き合おう」と決意した。
↧