愛媛県久万高原町の郷土芸能「久万山五神太鼓」の保存会が、27日夜に同町菅生の三島神社で実施する恒例の公演に向け、練習のピッチを上げている。近年は小学校高学年以上が活動してきたが、今年は3歳児や小学1年生も参加。幅広い年代のメンバーが、夏の風物詩を盛り上げようと意気込んでいる。 久万山五神太鼓は戦国時代、久万山大除城の城主大野直昌が長宗我部元親に攻め入られた際、神の加護を得ようと、ダイバと呼ばれる守護神の面をつけて太鼓をたたいた伝説に由来する。打ち鳴らした後に夕立が降り、窮地を脱したと伝えられ、保存会が1984年から定期的に公演している。 今年の活動には約40人が参加。同町久万の石丸宗弦ちゃん(3)や久万小1年窪田智躍君(6)らが最年少のチームを組み、池田信行副会長(38)らの指導で上達を目指している。
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