爆発物によるテロを未然に防ごうと四国中央署は13日、原料となり得る化学物質を取り扱う愛媛県四国中央市内の医薬品販売店で、体験型の対応訓練を行った。 2013年4月に米ボストン・マラソンで無差別テロが起き、県内でも17年に愛媛国体が開かれることなどから、薬品販売時の注意点を確認してもらう目的。実際の状況に近づけようと犯人からの要求を事前に明かさず訓練を行った。 訓練は同市上分町の店に犯人役の警察官が訪れ、外国語で薬品を求めた。不審に思った薬剤師が「分かりません」「ありません」と当該の言語で書いた紙を見せて購入を阻止した。 薬剤師の矢野睦子店主(62)は「言葉が出てこず、パニックになってしまったが、(犯人が)帰ってくれて一安心。日ごろから会話表を備えたい」と話した。
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