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青島の盆踊り継承、対岸の住民協力 大洲・長浜

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 愛媛県大洲市長浜町青島の県無形民俗文化財「青島の盆踊り」が今夏、人口減と高齢化による担い手不足で見送られたことを心配し、対岸の長浜地区住民が文化継承へ協力しようと踊りを練習。12人が2日の長浜地区生活文化祭で成果を披露した。 盆踊りは、人口20人足らずの青島の島民と帰省者が続けてきたが、年々開催が厳しくなり、先行きが見通せない状況だった。 長浜自治会は会場設営などで協力してきただけに危機感を募らせ、地域振興部長の寺岡正志さん(57)らが長浜地区の住民に支援を呼び掛け。有志が9月末から、青島出身の地区住民から指導を受けた。 2日に披露したのは、盆踊りのうち赤穂四十七士の装束で舞う「亡者踊り」。商店街の一角に紅白の太鼓台とのぼりが置かれ、太鼓台には青島から招かれた盆踊り保存会長の紙本英則さん(64)が上がった。録音の口説きが流れると、踊り手は太鼓台を時計回りに哀愁を漂わせて舞った。 踊り終わった後は、観客から「よかった」と拍手が送られ、大石内蔵助姿の寺岡さんは「難しい踊りだが、何とか継承したい。十分な準備をして青島で踊れたらベスト」と充実した表情で語った。

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