愛媛県西条市丹原町願連寺の丹原高校で25日、園芸科学科の生徒が育てた色とりどりの菊を展示販売する第62回菊花展があり、地元住民らでにぎわった。今年は市老人クラブ連合会の菊花展を初めて合同で開催。連合会メンバーが丹原高職員や生徒らに教わりながら栽培した花を披露した。 丹原高の菊花展は1950年ごろ始まり、約40年前からは毎年開催している。連合会も菊花展を毎年開いていたが、会員の高齢化などで出品者が減少。今年は「やめようか」との声もあり丹原高に相談したところ、教室を開いて出品者を増やそうという話になった。 教室は連合会が主催し、学校職員らが指導。参加した連合会メンバー20人のほとんどは菊作り初心者だった。4月から計7回、土作りや茎の誘引、芽摘みなどの方法を学び、多い人は週3回ほど通って手入れ。丹原高に通う孫2人と交流しながら栽培したという藤岡吉夫さん(76)は「今までは自己流で育てていたので、いい勉強になった。新しい仲間もできてよかった」と笑顔を見せる。 会場には1~3年生計101人が丹精した盆栽菊や福助菊、懸崖(けんがい)菊、大輪菊など約1000鉢のほか、連合会メンバーによる約200鉢がずらり。来場者は白、黄、紫などの花を観賞しながら、気に入った作品を次々と購入した。
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