内視鏡外科手術用で、アームのカメラで患部撮影して医師が遠隔操作する支援ロボット「ダ・ヴィンチ」の最新鋭機を2月に導入した愛媛大医学部付属病院(愛媛県東温市志津川)はこのほど、導入後1例目の手術に成功したと発表した。同病院によると、最新鋭機での手術は西日本で7施設目、四国では初。 執刀した泌尿器科の宮内勇貴助教(41)によると、1例目は6月19日に行った前立腺がんの60代男性の前立腺全摘出手術。同手術では術後しばらくの間、尿失禁が起こることがある。同院では術後1カ月後で約3~4割の患者に尿失禁があったが、この男性は術後6日目にカテーテルを抜いてから、失禁がなかった。 手術時間は約3時間半だったが、今後は2時間程度に短縮できる見込み。麻酔時間が減り、患者の負担がより軽くなると期待している。
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