子規を次世代に語り継ぐ庭―。愛媛県松山市道後鷺谷町のホテル椿館に子規の生き方をイメージした庭「まつやま子規の庭・椿館」が完成し、６日に開園式があった。１１月からホテル利用者に開放される。 庭造りを通して子規の魅力を発信しようと、有志３人が昨年１月設立したＮＰＯ「まつやま子規の庭プロジェクト」（井上泉代表）の活動に同ホテルが賛同。１１９年前に正岡子規が夏目漱石と道後周辺を散策したとされる６日に合わせ、開園式を実施した。 庭は、雑木林や池があった約２３０平方メートルを利用。子規が愛した野球の球場をモチーフに、芝生を外野になぞらえ、兵庫県の丹波石を使用した花壇を客席に見立てるなど工夫。バットの素材にされるアオダモを植え付け、直径４．８メートルの野球ボールの形をしたテラスなども設けている。
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