園児８人の小さな保育所の運動会を盛り上げたい―。２７日にあった愛媛県砥部町総津の広田保育所の運動会で、地元の若者有志が運営の手伝いに奮闘した。用具の準備などに追われる保護者は応援もままならないと心配していたが、心強い「助っ人」の登場で一安心。地域住民とともに子どもの成長に目を細めながら、秋の一日を楽しんだ。 広田地区は過疎高齢化が進んでおり、広田保育所の運動会は、保護者だけでなく地域の高齢者も参加する大切な地域行事の一つ。毎年保護者３人が運営係を担ってきたが、今年は７世帯しかなく、ほとんどの保護者がゆっくり応援できないことも考えられた。そんな悩みを聞いた地元や地区出身の若者が助っ人を買って出た。 大学進学で地元を離れた松山大３年の伊達千紘さん（２０）ら８人。障害物競走の道具を運んだり、リレーのゴールテープを持ったり、会場の広田小学校体育館を奔走。パン食い競走で苦戦する子どもには「端を狙って」とこっそりアドバイスし、カメラマンも務めた上で、競技にも参加するなど運動会を支えた。
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