がんなどで長期療養を余儀なくされた人の就労を支援する取り組みが、17日から四国がんセンター(愛媛県松山市南梅本町)で始まる。東京や兵庫など全国5カ所で実施する厚生労働省のモデル事業。ハローワーク松山(同市六軒家町)の職員が週1回訪れ、仕事復帰への不安解消の相談に乗るほか求人開拓や職場定着の支援に当たる。 対応するハローワーク松山の職員は看護師として医療機関で働いた経験があり、産業カウンセラーの資格もある40代の女性。毎週水曜日の午前10時から午後3時まで、同センターの患者・家族総合支援センター「暖だん」で相談に乗る。対象はがんや糖尿病、肝炎などで長期療養が必要だが働きたい患者とその家族。四国がんセンターの患者に限らず、誰でも利用できる。 支援事業では、就労への準備段階となる「プレ相談」に時間をかけ、病状や体力面での課題を把握し精神面での不安も話し合う。書類の作成や面接の受け方についても助言し、最終的には求人企業の提示につなげる予定。
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