小切手で特殊詐欺対策　伊予銀が早期開始へ

　高齢者の特殊詐欺被害対策として、伊予銀行（愛媛県松山市、大塚岩男頭取）が高齢者から高額の引き出し依頼を受けた際、原則として「預金小切手」を発行する準備を進めていることが２７日、分かった。高齢者が現金を手にするまでに関わる行員を増やして、詐欺に気付く可能性を高めるほか、犯人側が小切手を現金化するには窓口での本人確認などが必要なことから抑止効果も狙う。　伊予銀行や県警生活安全企画課によると、３００万円以上の出金を依頼した７５歳以上の高齢者が対象となる見込み。現金化して受け取るには、金融機関の口座を持っていることが条件となる。生企課は、防犯カメラなどがある銀行窓口は犯人側が敬遠するため、抑止効果は大きいとしている。　伊予銀行は「早期の開始に向けて準備している」としている。