昨年8月28日に死去した愛媛県西予市出身の詩人でハンセン病元患者の塔和子さん(享年83)を偲(しの)ぶつどいが30日午後1時半から、西予市宇和町卯之町4丁目の県歴史文化博物館で開かれる。没後1年を期し、主催する市と市教育委員会は「塔さんが残した多くの詩に表現されている命や愛、ふるさとへの思いを市民らとともに共有し、顕彰したい」としている。 集いは2部構成。1部では、人権教育などに力を入れようと、今夏に市民100人余りで立ち上げた「塔和子ふるさとの会」の会長を務める増田昭宏さん(69)らが塔さんとの思い出を語る。地元小学生による詩の発表などもあり、塔さんの弟の井土(いづち)一徳さん(77)が家族を代表しあいさつする。2部では、塔さんの詩に曲を付けた沢知恵さんがピアノの弾き語りを披露予定。
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