9月補正予算案編成の最終段階となる知事査定が27日、愛媛県庁であった。中村時広知事は広島市の土砂災害を受け、集中豪雨への緊急対策やインフラ整備のほか、キウイフルーツかいよう病被害農家への支援などを柱に、100億円規模との見通しを示した。 11月末が任期満了の中村知事による1期目最後の予算編成。 リーマン・ショック以降の国の経済対策や東日本大震災を受けた防災対策が一段落し、9月補正としては2008年度以来、最も小さい規模となる。 中村知事は豪雨災害や南海トラフ巨大地震に備え避難路や河川、海岸、港湾整備のほか河床掘削を優先すると強調。広島市の被災地と同様、もろい土壌の地域に対し「県単独で可能な中小の砂防施設整備を最大限に前倒しして市町の要望に応える」と述べた。 かいよう病対策へは「(発病園地の)全伐採という県の方針に応じていただいた農家は収入が激減しており、県単独で改植などに特別な配慮をしたい」と意欲を示した。
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