愛媛県宇和島市立伊達博物館(同市御殿町)の開館40周年記念特別展が9月6日から、同館で始まる。狩野永徳筆の織田信長像や、重要文化財(重文)の豊臣秀吉像3点などが展示される。10月13日まで。 タイトルは「天下の伊達―武将のモードと文化 大徳寺・高台寺の名宝を中心に―」。信長や秀吉ら戦国・安土桃山時代の武将が優れた文化人であった点に着目し、近世大名にいたる武家の文化や風俗を、同館の名称にもなっている「伊達(だて)」=「おしゃれ」をキーワードに切り取る。 信長像は、はかま姿で扇子を持ち上畳に座す姿を捉えたもので、京都市の大徳寺所蔵。信長の三回忌に合わせ、法要を実質的に取り仕切った秀吉の命により制作したとされる。 秀吉像は、現存する重文の肖像画5点のうち3点を展示する。それぞれ宇和島伊達文化保存会、大津市の西教寺(展示期間9月6日~10月3日)、京都市の高台寺(10月4~13日)所蔵。
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