消費税増税後の消費回復が足踏みしている。愛媛県内小売店の多くは、駆け込み需要の反動減が7月までに薄まり、前年並みの売上高に戻ると予想していたが、天候不順による夏商戦の不振が大きく影響。県内でも賃金改善の動きは出ているが、消費マインド改善の追い風にはなっていないようだ。 いよてつ高島屋(松山市)では、4月の売上高は前年同月比13.1%減、5月が3.2%減とマイナス幅が縮小。6月ごろには前年の水準に戻るとみていたが、6月は5.0%減、7月も5.5%減に落ち込んだ。 いよぎん地域経済研究センターは「増税と物価上昇を受け、消費者に生活防衛の動きが出ているのでは。地方や中小企業の賃上げは十分には浸透しておらず、消費回復には時間がかかるだろう」とみている。
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