ミカンの魅力発信に取り組んでいる学生団体「東大みかん愛好会」のメンバー10人が、農業研修のため26~28日の日程で愛媛県松山市を訪れている。園地の散策や加工場の見学を通じ農家の思いに寄り添おうと、熱のこもった活動に取り組んでいる。 愛好会は、農業経済などを研究する東京大3年清原優太代表(21)が友人らに呼び掛け、今年1月に結成。小さい時からミカンが好きで、産地別の特徴や農家の苦労が気になったのがきっかけという。現在、東京大を中心に学生56人が所属し、学園祭でミカン販売などをしている。 26日は興居島に渡り、泊町の公民館で地元産のテングサとイヨカンを材料にゼリーを作った。イヨカンの皮のピールを交ぜたすし作りにも挑戦。器には果肉をくりぬいたイヨカンを使い、先生役の農家山内カネ子さん(67)から「島で取れたものを最大限生かして生活している」と教わった。
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