愛媛県伊予市営団地で無職大野裕香さん（１７）＝松山市山越２丁目＝の遺体が発見された死体遺棄容疑事件を受け、県や県警、県内３児童相談所（児相）、市町などは２２日、緊急の連絡会を松山市で開いた。事件を繰り返さないよう関係機関が、連携強化と情報共有の重要性を再確認した。 各機関の幹部や担当者ら約５０人が出席した。県の兵頭昭洋保健福祉部長が、連絡会は関係機関の連携強化が目的で、事件の検証ではないとあいさつ。今回の中央児相の姿勢について「事件性の認識がないまま通常の対応をしていた。関係機関との連携や、さらに踏み込んだ対応ができなかったのかなど課題を残している」と述べた。 県が各市町に、住民が相談しやすい体制の整備▽関係課の連絡、情報共有の再確認▽地域の見守り強化―を要望。事件を踏まえ、各市町からは「庁内の連携はまだ不足しているのが実情」「緊急性の見極めに苦慮する」「情報を得るルートをたくさん持つよう努力したい」などの意見が出た。
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