シラサギが足の傷を癒やした道後温泉の伝説を広めようと、愛媛県松山市道後湯之町の旅館「谷屋」で丹精した約4000株のサギソウが真っ白な花を咲かせ、見頃を迎えている。8月末まで楽しめる。 ラン科のサギソウの花はシラサギが羽を広げた様子に似ている。俳人高浜虚子は「風が吹きサギソウの皆飛ぶがごとし」と詠んだ。 谷屋では2005年、約400株の栽培を開始。毎春、小指の爪ほどの小さな球根を掘り出し、大きさをそろえ鉢に植える。水はけや日当たりに気を配り、株分けを繰り返す地道な努力で、今年は千株増えた。
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