愛媛県大洲市はこのほど、大洲城の城山公園植栽整備計画(2013~19年度)の素案をまとめた。地元住民の反対で伐採が約10年保留になっている天守そばのケヤキ3本の撤去も含まれており、市は秋ごろに意見公募した上で、年内に計画を決定する考え。 市によると、ケヤキ3本(高さ各約20メートル、樹齢80~90年)は、天守閣復元(04年完成)の際、切り倒す予定だったが、景観が損なわれるなどとして地元住民が反対し、当時の市長判断で凍結していた。撤去理由を市は、根が石垣や地下遺構を壊す恐れがあるとしている。 案では他に、天守下の本丸井戸曲輪(くるわ)や二の丸北曲輪で、石垣そばのソメイヨシノやイロハモミジも撤去。天守広場や二の丸北曲輪以外では遺構を避けてヤマザクラなどを新しく植える。
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