69回目の終戦記念日の15日、愛媛県戦没者追悼式が松山市道後町2丁目のひめぎんホールであった。参列した遺族ら約2000人が戦没者の冥福と恒久平和を願って黙とうをささげ、白菊を献花した。 中村時広知事は「戦争の悲惨さを風化させることなく、平和な社会の構築に不断の努力を続けることが重要」とし「8月15日がわが国の平和の原点であることをあらためて心に刻む」と式辞を述べた。 遺族を代表し、西予市三瓶町の山崎民恵さん(77)が、1944年に東部ニューギニアのウェワク方面で戦死した父の成計さん=当時(36)=を追悼。「本でニューギニアの戦いの様子を知ったがあまりに悲惨。何度読んでも涙が出ないときはない。戦後69年で戦争体験者は少なくなった。戦争の歴史を繰り返さぬよう、英霊の犠牲の上に築いた平和の尊さを伝えるのが遺族の使命」と語った。
↧