古き良き時代の風情を楽しんで―。旧国鉄時代の様式を再現したホーロー製の駅名看板が、地元有志らの寄贈でJR下灘駅(愛媛県伊予市双海町大久保)のホームに設置され、26日に除幕式があった。 看板は高さ75センチ、幅15・5センチで、白い字で「しもなだ」と書かれている。国鉄時代の製法を守る群馬県の業者が手掛けた。住民らによると、同駅では長年、旧国鉄時代からの看板が電柱に取り付けてあったが、2009年ごろになくなった。有志は地元のほか、インターネットで寄付を募った。 除幕式には、駅の環境整備に取り組む日喰(ひじき)老人クラブメンバーら地元住民が多数参加。JR松山駅の窪仁志駅長(55)は「ありがたく大事にしたい。昔ながらの雰囲気が駅舎に合う。新たな観光ツールとして楽しんでほしい」と笑顔を見せた。
↧