8日に愛媛県新居浜市惣開町の住友化学愛媛工場新居浜地区で起きた廃棄物倉庫火災で、倉庫の防火構造に不備があり、市火災予防条例に抵触していたと市消防本部が指摘していることが27日、分かった。市消防は27日、倉庫を管理する子会社イージーエス(同市)の保田学社長に施設の総点検や再発防止策徹底など3項目を求める警告書を交付した。 市消防は、危険物取り扱い標識や防火戸が未設置のほか、壁や天井に不燃材料が用いられていないなどの違反を指摘。イ社は基準値を超える危険物を無届けで保管していた違反も判明しており、市消防は「条例違反が延焼を拡大させた」としている。 警告書は、再発防止策の策定と徹底▽法令順守確認のためのイ社所有全施設の総点検▽危険物の貯蔵や取り扱いに関するマニュアル見直し―を求めている。 イ社は「指導を真摯(しんし)に受け止め、内容を精査した上で対応を検討したい」とコメントしている。
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