職員に残業代を一部しか支払っていなかったとして、愛媛県の今治労働基準監督署は5日、労働基準法違反の疑いで愛媛信用金庫(弓山慎也理事長、松山市)と、同金庫理事の今治支店長男性(54)を松山地検に書類送検した。 容疑は、同金庫と今治支店長が2012年5月、今治支店の職員4人に計約80時間の時間外労働をさせたが、約60時間分の割増賃金(約12万円)しか支払わなかった疑い。同金庫には両罰規定を適用した。 同金庫は「改善策が徹底できず、書類送検されたとの事実を真摯(しんし)に受け止めている。誠に申し訳ない。労働時間を厳正かつ適正に管理し、残業代の未払いがないよう指導を徹底したい」としている。
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