井関農機(愛媛県松山市、木村典之社長)は19日、東京都内で2014年下期新商品発表会を開き、植物工場市場に向け作物の生育状態を自動計測する「植物生育計測装置」を15年1月に発売予定と発表した。同種製品は世界初という。 同社によると、植物生育計測装置は2010年から愛媛大と共同開発。長さ156センチ、幅70センチ、高さ247センチ(収納時)、重さ130キロ。夜間に青色発光ダイオード(LED)の光を作物に当て、作物が発する葉緑素(クロロフィル)蛍光の強さを電荷結合素子(CCD)カメラで撮影して計測することで、作物の部位ごとに光合成反応の活性度を評価できるという。光合成反応が低い場合、栽培者は原因を分析し、早期に病気への対応や栽培環境の改善が可能になる。 自走式で、設定した時間になると走行、停止、計測を繰り返す。予定価格は270万円。年50台の販売を目指す。
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