インターネットでの一般用医薬品販売ルールなどを規定する改正薬事法が12日に施行される。愛媛県内の薬局はネット販売の安全性確保に全力を尽くす一方、副作用防止には薬剤師による対面販売を訴える声も引き続き上がる。利便性と安全性―。消費者を守るため、両立への模索が始まった。 「店舗販売が第一。カバーできないエリアのサービス充実のためネット販売する」。2007年からネットショップを運営するレデイ薬局は新空港通り店(松山市)を、ネット販売できる「特定販売」事業所に申請した。 現在、副作用リスクが高い第1類は業界ルールで販売せず2類、3類は計約2000点。改正法施行後は業界ルールが撤廃されるが「安全性の担保が難しい」として1類販売は見送る方針という。 レデイ薬局のネットショップは1カ月に約4000人が利用。実際の店舗一つ分の売り上げに相当し、約4割が風邪薬などの第2類だ。2013年度は前年度比10%増。首都圏や離島からの注文のほか便秘や水虫といった、店舗で買いにくい薬の注文が多いという。
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