「おや、珍しい顔だ」「いや、あなただって珍しい」。内子町でこのほど、愛媛ではめったに見られない野鳥2種が、同じ水辺に同時期に飛来した。シロハラクイナとヒメクイナで、日本野鳥の会愛媛によると、それぞれ県内4例目と3例目の確認。 大洲市に住む会員、瀧野隆志さん(58)が4月25日にシロハラクイナを発見。知らせを聞いた東温市の友人、奥川健一さん(57)が5月9日に水辺を訪れると、草むらでチョコチョコ動く鳥を見つけて撮影。図鑑で調べヒメクイナであることを確認した。 シロハラクイナは体長約30センチ。主に琉球列島に生息するが、地球温暖化の影響か北上傾向にあるという。ヒメクイナは体長約17センチの渡り鳥。東北や北海道で繁殖していると思われるが、水草に隠れている上にすばしこく、発見が非常に難しい。
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