俳人正岡子規の妹、律(1870~1941年)が松山市の三津を兄と訪れ、帰路は1人で歩いたと回想している道をたどるイベントが24日、市民ら約50人が参加して開かれた。強い日差しの下、汗をぬぐいながら進み、律や明治時代の松山に思いをはせた。 5月24日の律の命日に合わせ、正岡律を偲(しの)ぶ会(田中安子代表)が初めて企画。きょうだいが1890年ごろに訪れた料亭「溌々園(はつはつえん)」のあった松山市住吉2丁目を起点に、正岡家の跡地にほど近い旧菩提寺の法龍寺(同市柳井町3丁目)まで約8キロを歩いた。 律と同じうま年の小学6年生など女子児童8人は、律が愛した伊予絣(かすり)の着物と脚半、手甲を着けて参加。当時との景色の違いや史跡などの説明を聞きながら約3時間半かけて全員が完歩した。
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