再生可能エネルギーへの理解と関心を深めてもらおうと愛媛県宇和島市は12日、風力発電施設の建設工事が進む同市南部の山林で、市民向けの現場見学会を初めて開いた。 同市では現在、「日本クリーンエネルギー開発」(東京)が9月の営業運転開始を目指し、同市津島町の上畑地、下畑地両地区にまたがる観音岳北側の尾根沿いに、四国最大規模の風車(直径95メートル)9基を建設中。定格出力は計2万キロワットで、完成後は年間約1万4000世帯相当分を四国電力へ売電する。 見学会には市民や市関係者ら約30人が参加。「日本―」社幹部から施設概要などの説明を受けた後、すでに本体工事が完了している風車の下に移動した。あいにくの風雨で霧が発生し、全容確認は難しかったが、参加者はその大きさを体感した様子。耐震や環境面への対策などについても積極的に質問していた。
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