自転車の道路左側の路側帯通行などを定めた2013年12月の道路交通法改正から間もなく半年。自転車が絡む事故の減少など効果も出始めたが、利用者からは「狭い路側帯は車と接触しそうで怖い」「改正点がよく分からない」などの声も上がる。愛媛県や県警も周知を図るが、浸透には時間を要しそうだ。 5月1日朝、通勤通学の自転車が行き交う松山市の市道交差点。法改正を広報する警察官の横を、猛スピードの自転車が駆け抜ける。歩道での通行区分を無視したり、イヤホンで耳をふさいだりした利用者も散見。ヘルメット着用者はほとんど見掛けなかった。 県警によると、改正の要点は「道路右側の路側帯通行禁止」と「ヘルメット着用の努力義務」。道交法上、自転車は軽車両のため、原則は車道通行。あれば路側帯を、路側帯が狭ければ歩道の車道寄りを通行できる。
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