新茶の季節がやってきた。四国屈指の茶どころ愛媛県四国中央市新宮地域は今が茶摘みの最盛期。人気の菓子「霧の森大福」だけでない新宮茶の味わい方が浸透しつつあるが、同時に生産者の高齢化や消費者の好みの多様化にも直面。産地の維持を模索している。 新宮村誌によると、山間部の特産品づくりのため静岡から在来種を取り寄せ種まきしたのが1950年代。54年には四国で初めて「やぶきた種」を定植し、75年には作付面積が45ヘクタールに。現在は約40ヘクタールで300戸ほどが生産する。一方で、作付けや収量に表れない課題が山積している。
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