四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の再稼働阻止を考える座談会が29日、松山市三番町6丁目のコムズであった。東京電力福島第1原発事故で全町民が避難を続ける福島県双葉町の前町長井戸川克隆さん(67)が「強引に避難させられ、帰る場所を失った絶望を二度と繰り返してほしくない」と訴えた。 原発さよなら四国ネットワークが主催し、県内外から会員ら約60人が参加した。 井戸川さんは原発事故の避難は容易ではなく、被ばくは避けられないと主張。「企業のために住民を避難させるなら危険な原発を避難させるべきだ」と指摘した。 さらに「(私が町長なら)二度と避難をさせられたくないので避難計画を作らない」と強調。再稼働の同意者となる立地自治体の首長らに対し避難拒否を表明することで、事故時に損害を請求する意思があると示すべきだと説いた。
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