愛媛県西予市宇和町郷内地域で民間業者が建設を進める産業廃棄物焼却施設に対し、隣接する同市三瓶地域住民が建設に反対している問題で、廃棄物処理業者「南予エコ」(高田博文社長)が5月中の稼働に向け、準備を進めていることが22日分かった。 三瓶地域の住民側は2013年8月、県に設置許可取り消しを求めて松山地裁に提訴しており、住民側と県や業者側との溝が埋まらないままの稼働準備となっている。 同社によると、施設はプラスチックや木くずなど日量最大約20トンの焼却能力があり、焼却に伴う排水はないという。社員5人で運営する予定。 一方、住民側は水汚染の懸念などを指摘。建設場所は三瓶地域の人口の約8割に当たる6100人分の飲料水を提供する谷道川の上流に位置しており、排ガスによる環境悪化などを主張している。
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