日本てんかん協会県支部(鶴井啓司会長)の総会が20日、松山市道後町2丁目の愛媛県身体障害者福祉センターであり、会員ら22人が外科のてんかん専門医の講演に耳を傾け、治療法などを学んだ。 てんかんは脳の神経が過剰に興奮し体に伝わり、けいれん発作などを起こす病気。同支部は患者やその家族らが1987年に設立した。 奥島病院の梅岡秀一医師が「てんかんの最新治療」と題して講演。病気の概念の変遷のほか、記憶に関わる脳の部位「海馬」の切除術など外科治療の歴史的経緯を紹介した。 国内には約100万人の患者がいるとされ、多くが薬物治療を受ける中、「てんかん全体の20~25%は薬剤に抵抗性があるのに、外科手術は年間数百件しかない」と現状を説明した。
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