ＴＰＰ交渉から離脱を　愛媛食健連が街宣

　２４日に予定の日米首脳会談を前に環太平洋連携協定（ＴＰＰ）交渉の日米協議が加速していることを受け「国民の食糧と健康を守る運動愛媛連絡会（愛媛食健連）」は１２日、愛媛県松山市湊町５丁目の坊っちゃん広場で、交渉からの撤退を訴える街宣活動をした。　愛媛食健連は村田武愛媛大客員教授が会長で、農業団体や労働組合、消費者団体など１３団体で構成。１２日ＴＰＰの問題点をまとめたチラシを用意し、通行人に配布した。　竹中隆事務局長がマイクを握り、衆参両院の農林水産委員会がコメや牛・豚肉など重要５項目の関税維持を政府に求める決議を採択しているにもかかわらず、政府は一定の引き下げを前提に協議を進めていると指摘。「交渉を続けると日本は譲歩を重ねる。即刻離脱すべきだ」と主張した。　渡部則子副会長は「大事なのは日本の農林漁業を守り、食料自給率を上げること。それが地域経済を発展させる」と呼び掛け、世論の高まりを求めた。