愛媛県内のインフルエンザ患者の報告数が、例年なら急減する3月末を過ぎても今年は高止まりし、県全体(定点医療機関61カ所)に注意報(定点当たり10人以上)が出ている。過去10年平均の約1.7倍に相当する14.4人の報告が県全体であり、県は多くの小中学校で春休みが明ける8日以降、集団感染の拡大を懸念し、注意を呼び掛けている。 患者報告数が多い背景には、今治保健所管内の流行が影響している。2月中旬に警報レベル(30人以上)を超え、3月中旬には60人を上回り、第13週(3月24~30日)も26.9人と他の保健所より突出。県感染症情報センターは「保健所ごとにピークがずれることはあるが、特定の地域(今治管内)だけが多いのはまれ」と首をかしげている。
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