愛媛県八幡浜地域の芸術文化振興に取り組んできた「メセナ八幡浜」(菊池公孝会長)が31日解散し、団体の余剰金357万円を文化行政に役立ててもらおうと、八幡浜市に寄付した。 「メセナ―」は、八幡浜商工会議所が中心となって1994年に発足し、ピカソなどの名画から現代アートまでさまざまな分野の展覧会や舞台公演などを毎年開いてきた。一方で、活動資金を支えてきた個人・法人会員は99年以降減少し、2013年はピークの約4割にあたる444会員になっていた。美術展の来場者が減ったことも踏まえて解散を決めた。 31日、市役所を訪れた菊池会長は「海外では小中学生が美術館を訪れて芸術を学ぶ。そうした年齢からの芸術文化の教育が必要だと感じる」と文化教育への思いを語った。
↧