華道と琴の愛好家らが腕前を披露する「伝統文化の世界~いけばなとお琴・未来へ」が30日、松山市の大街道商店街であり、季節感あふれる生け花と琴のコラボが、訪れた買い物客らを楽しませた。 伝統文化の魅力を知ってもらおうと、華道家元池坊松山中央支部の会員らが開催。2回目の今年は幼稚園から大人までの117人が参加し、着物姿の子どもたちが奏でる琴の旋律がアーケードに響く中、チューリップやスイートピーを使った生け花が次々と作り上げられていった。 「松籟(しょうらい)譜」などの名曲を演奏した松山市城西中1年小田口佳奈枝さん(13)は「街中だからこそ伝統文化の良さが際立つと思う。音色はもちろん、琴そのものの姿にも親しんでほしい」と話した。愛媛大付属小5年松田さくらさん(11)は「春」をテーマに生け花を創作。「花で自分の心を表現できるのが魅力。琴の演奏の中で生けるのは楽しかった」と笑顔を見せた。
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