デコポン（不知火）の果皮が黒く変色する「水腐れ」対策に２０１２年度から取り組んでいる県八幡浜支局は２５日、愛媛県八幡浜市北浜１丁目の同支局で、雨などにぬれないよう木全体を特製シートで覆う実証事業の結果を報告した。最悪３０％発生する水腐れが約１０分の１の２～３％に抑えられ、収益性も向上するとした。 管内は県内生産の５割を占めるデコポンの一大産地。商品価値が大幅に下がる水腐れを防ぐにはハウス栽培が最適だが、経費が高く傾斜地への設置も難しいため、支局は不織布などのシートを使った防止策を研究している。 担当者は露地栽培よりシートで覆った方が収穫時期を遅らせ、木に実った状態で完熟させられると説明。実証事業で収穫した商品を市場で評価してもらったところ商品価値が高く、シートなどの経費を引いても１０アール当たり１１万５０００円の所得増になるとした。
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