シンガポールなど東南アジアへの県産水産物の輸出拡大を図ろうと、愛媛県漁業協同組合連合会（県漁連）や水産会社など９社・団体が「愛育フィッシュ輸出促進共同企業体（ＪＶ）」を４月中にも設立することが２６日分かった。 愛称は「オレンジウェーブ」の予定。県漁連の河野義光会長が代表を務め、宇和島支部が事務局を担う。参加するのは、中国輸出に取り組み３月末で解散する共同企業体「ナインウェーブ」の構成団体で、他の水産関係数社にも呼び掛けている。 輸出先はシンガポールやマレーシアを主とした東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）地域。シンガポールへは県が輸出促進に力を入れ、地域商社事業で２０１３年４月～１４年２月末に水産物（加工品含む）１１１１万円を輸出している。同国は日本食レストランが多く需要が見込めるため、ＪＶ方式で販路開拓を目指すことにした。 県は１４年度当初予算に水産物輸出促進事業費９３０万円を計上。新ＪＶに事業を委託してサンプル出荷やフェアなどを実施する。
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