4月から消費税率が8%に引き上げられるのに伴い、愛媛県内20市町の半数の10市町が公立小中学校の給食費を1食当たり5~20円値上げすることが愛媛新聞の調べで分かった。今回据え置く市町も、2015年に予定される税率10%へのさらなる引き上げ時は値上げを視野に入れている。 県教育委員会によると、13年度の県内給食費の平均額は1食当たり小学校233円、中学校268円。 14年度から値上げするのは今治市や八幡浜市など10市町。増税分3%を給食費に転嫁したり、野菜や肉、油など近年の食材価格高騰も加味して上乗せ額を設定したりしている。 5年ぶりの値上げを決めた八幡浜市は「家庭の経済的負担は抑えたいが、給食の質を保つにはやむを得ない」と話す。1997年から据え置いてきた鬼北町は「物価上昇もあり3%の増税分はまかなえない」と説明。これ以上の負担は自治体で吸収できず、値上げに踏み切るケースが多くみられる。
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