愛媛県埋蔵文化財センターは１９日、伊予市上三谷と松前町鶴吉にまたがる上三谷篠田・鶴吉遺跡から、古墳時代中期―後期（５～６世紀）の集落跡が見つかったと発表した。松山平野南部の同時代の集落としては最大級で、池尻伸吾主任調査員は「松山平野の古墳時代の集落は不明な点も多く、様相を知る上で貴重だ」と話している。 集落は少なくとも東西約３５０メートル、南北約２６０メートルの範囲に広がり、竪穴建物約３０棟、掘っ立て柱建物約４０棟を確認。掘っ立て柱建物は最大幅約５．５メートル、縦約４メートルで、直径約１．１メートルの柱穴もあった。 同遺跡近くの山地には、渡来系の土器などが出土した古墳もあり、センターは「今後の調査で、これらの古墳と集落の関係が明らかになる可能性もある」としている。
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