14日午前2時6分ごろ、中四国、九州などの広い範囲で強い地震があり、愛媛県西予市明浜町、同市三瓶町で震度5強を観測した。県内で震度5強以上を観測したのは2001年3月24日の芸予地震以来。 松山地方気象台によると、震源地は伊予灘で震源の深さは78キロ、マグニチュード(M)は6.2と推定される。 県原子力安全対策推進監によると、定期点検中で停止中の四国電力伊方原発(伊方町)では、1号機の地震計で最大加速度56ガルを観測した。午前6時20分に四電から「原子炉施設など全ての設備で異常がないことを確認した」との連絡を受けた。 県災害警戒本部の午後1時現在のまとめなどによると、松山市小坂5丁目のビルでエレベーター内に男性(21)が一時閉じ込められ、過呼吸で救急搬送された。 西予市と伊方、鬼北、愛南各町の計6カ所で水道管が破裂したほか、八幡浜市と伊方、鬼北両町の計78戸で一時断水した。 土砂崩れや落石による道路の通行規制も相次ぎ、久万高原町久万の町道と西予市宇和町永長と同市明浜町高山の市道2カ所が通行止めとなっている。
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