砥部焼の代名詞ともいえる唐草模様を生み出した伝統工芸士工藤省治さん(79)=愛媛県砥部町=の55年にわたる作陶を振り返る「工藤省治の仕事と昭和のデザインプロジェクト」展が15日から、松山市堀之内の県美術館で始まる。30日まで。 青森県出身の工藤さんは1957年に同町へ移住し、梅野製陶所に入った。菊文やペルシャ陶器をヒントにした唐草など多くの文様を生み、産地発展に貢献。国際展出品など幅広く活動し、89年に第17回「国井喜太郎産業工芸賞」受賞、2007年に黄綬褒章を受章している。 同展では、同製陶所や、1974年に設立した春秋窯で作った陶磁器約100点と、デザイン画63点を展示する。
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