住友化学（東京）やＪＡ西条など６団体は１１日までに、農産物加工販売会社「サンライズ西条加工センター」を愛媛県西条市神拝の西条産業情報支援センター内に設立した。同市ひうちの高瀬運送の倉庫を野菜のカットやパッケージなどを手掛ける工場に改装し、１１月ごろの稼働を目指す。 住友化学によると、新会社は消費者ニーズに合う野菜加工で付加価値を高め、販売を増やすのが狙い。住友化学やＪＡ西条などが２０１１年８月、経団連の先進農業実証実験プロジェクトの一環で設立した農産物生産販売会社「サンライズファーム西条」や市内ＪＡなどから農産物を仕入れる。 計画では、４月をめどに社員４～５人を採用予定。夏ごろから高瀬運送の倉庫（約１０００平方メートル）の３分の２を改装し、稼働に合わせてパート１０人程度を雇用する方針。残る３分の１は１６年夏ごろ着工し、１０月ごろから２４時間体制でフル操業する予定で、社員約１０人、パート約９０人の追加雇用を見込む。 工場には、野菜のスライサー、洗浄機、包装機などを導入予定。当初はキャベツ、レタス、タマネギなどを扱い、市場動向を見ながら品目や加工方法を増やす。
↧