愛媛県埋蔵文化財センターが1996、97年度に調査した松山市平田町の平田七反地遺跡から出土した井戸枠が、その後の研究で平安時代後期の木造船の部材と分かり、同市衣山4丁目の同センターで公開されている。28日まで。 同センターによると、部材はクスノキで、半分に切った丸木をくりぬいて作られている。船梁(ばり)や束柱(つかばしら)を固定する溝や、舷側板を接続するための穴があることから、船底部の「おも木」とみられる。船は、くりぬき材を組み合わせた「準構造船」で、同船が見つかったのは四国初という。
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