製紙などの最新技術を学ぶ2013年度の「紙産業中核人材育成講座」の修了式が15日、愛媛県四国中央市妻鳥町の県紙産業技術センターであった。市内外の紙関連9社と国立印刷局の計11人がカリキュラムを終え、業界発展への決意を新たにした。 講座は課題解決能力が高い人材育成や紙産業の技術向上を目的に県紙パルプ工業会(同市)が05年度から実施。製紙と紙加工の2コースを隔年で開講し、12年度までに約160人が修了した。 13年度は製紙コースで研究者や技術者らを講師に、受講生は昨年6月から原料や薬品の知識、抄紙技術、品質管理など13科目(計182時間)を学んだ。 式では工業会の藤原勝寿技術顧問(69)が「学んだ成果を企業や業界で生かしてほしい」と激励。受講生代表の岡義隆さん(28)=高知県・内外典具帖紙=が「産業構造は急激に変化しているが、期待に応えられるよう努力する」と誓った。
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