愛媛県西予市全域が対象の「四国西予ジオパーク」を活用した地域活性化を考えるセミナーが15日、同市宇和町卯之町4丁目の県歴史文化博物館であった。京都、兵庫、鳥取の3府県にまたがり、世界ジオパークに認定されている「山陰海岸ジオパーク」の公認ガイドを務める今井ひろこさん(45)=兵庫県香美町=が「ジオパークで地域を元気に!」と題し講演した。 市などでつくる四国西予ジオパーク推進協議会などが開催。市民ら約100人が参加した。 今井さんはジオパークを観光面だけに特化せず、地域住民が「自分のこと」として考えることで「地域が元気になる」と提言。住民が連携し、仲間づくりを進める大切さを呼び掛けた。 また「ジオパークに即効性はない。活動をゆっくり、長く続けてこそ効いてくる漢方薬のようなもの」と力説。若手が次世代のリーダーに育っていくことも重要と訴えた。 セミナーでは、三瓶地域の屋形船ツアーや明浜地域の段々畑を活用した地域おこしの事例紹介などもあった。
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